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今井 一実(理科):責任なんて誰もとれないかもしれないけどさ、とろうとだけはするってのが大人なんじゃないかな
今井一実(理科)
Q:どんな授業を担当していますか?
理科です。私の専門は生物ですが、ここでは理科の教員が私ひとりなので、化学や物理も教えなきゃならないんだよね。全体的にカバーしている感じですね。
Q:追分高校の特徴について
生徒たちが“幼い”という印象がありますね。いい意味でも悪い意味でも、非常に素直です。そして学年ごとの雰囲気の違いも大きいですね。今の1年生は特に、他の地域から来ている子も多いので。地元の生徒の割合が少ないのは残念だなぁ。安平町の子どもたちが地元の追分高校に進学してくれるようになればいいなと思っています。
学校との連携をもう少し強化して、地元の中学校から高校へ繋げるような流れを作れたらいいなぁ。ただ、敷居が高い部分もあるのかなと感じています。
Q:地元との連携のためにどんなことが考えられそうでしょうか?
コミュニティスクールとして、もっと地域に根付いた学校であってほしいですね。教職員は北海道の職員ですが、学校は町の一部です。もっと地域の方々と学校が繋がれるような取り組みが増えるといいですね。図書館の共有や体育館の開放など、やれることはたくさんあると思います。
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Q:ご自身はどんな高校生でしたか?
正直に言えば、「先生に頼ってちゃだめだ!」っていうタイプでしたね。自分で何とかしなきゃという感じでした。先生を素直に信頼するってことも無かったかなぁ。だからこそ、今の生徒たちが先生を信頼し、頼ってくれる姿を見ると、可愛らしいなと感じます。入学してすぐの最初の頃はそうでもないんだけど、5月や6月頃になると、先生方を信頼して頼ってくれるようになります。特に、コロナ禍でいろいろな経験が制限された影響もあるのかもしれませんね。
Q:追分高校の生徒へのメッセージをお願いします。
そうですね…。
仲間で助け合う意識を持ってほしいです。彼らは、まだ自分のことで精一杯な感じがします。でも、人間は一人だけでは弱い存在です。だからこそ、せめて同じ学校の仲間で助け合い、支え合ってほしいですね。
将来的には自分の考えで生き、自分の責任を取れるようになってほしいと思います。大人っていうのは、自分のことだけでなく、相手のことも考えられる存在だと思います。責任なんて誰もとれないんだけどさ、それをとろうとだけはするっていうことが大人なんじゃないかな。
そういう自分もこの歳になってもまだまだ未熟な部分があり、失敗も多いです。そんな姿も生徒たちに見てもらいたいですね。
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